今こそブルーベリー

愛知県という温暖な地域で試行錯誤しつつブルーベリー栽培を楽しむ

【食べちゃ駄目だ…】 ブルーベリーの色付き更に進む


いきなり連日30度でやってられないですが、この暑さでブルーベリーの色付きが進み始めました。ちょうど今はサザンとハイブッシュの早生品種時期なんですけど、今年の初旬は暖冬傾向&温暖な地域ということで早生と中生が入り乱れて熟し始めています。

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ブルーベリーは早生と中生と晩生、ハイブッシュとサザンハイブッシュとラビットアイを組みあせて長く楽しめる果樹なのですが、地域によっては早生と中生が同時期だったりと本来熟す時期が異なる品種が一気に熟してしまい長く楽しめない問題が発生しがち。

温暖化の影響もあるとは思いますが、本来の栽培適地ではない場所での栽培はやっぱり問題が付きまといますね。

前置きはコレぐらいにして、色づいてきたブルーベリー紹介第二弾。
今回は5種類、「ブルーレイ」「ケストラル」「コリンズ」「エチョータ」「プル」

このうちケストラルとプル以外は接ぎ木です。前回紹介したヌイも接ぎ木、自根も育てていますが熟すのにはもう少しかかりそう。コレが接ぎ木パワーなのか??

 

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ブルーレイはブルーベリーの中でも相当クラシックな部類の品種なのですが、日本では今でも様々な場所で栽培されている信頼度の高いハイブッシュです。少し掠れたような独特なブルームが綺麗ですね。

素人の自分が書くのもなんですが、ブルーレイが未だに様々な場所で栽培されているのは、逆に言えばブルーレイ以上の品種が出てこないということでもあります。本場のアメリカはともかく、日本では最新の品種が導入されるのは非常に稀なので余計に品種交代が進まないのかもしれませんね。

ところで、うちにあるブルーレイは接ぎ木なのですが、以前は自根も育てていました。温かい愛知県でも自根で十分育つ強靭さは非常に頼もしかったのを覚えています。が、コガネムシには勝てなかった!7年生が枯れたときにはかなりショックでした…。

今現在こいつは今年で4~5年生、今度こそ大切に育てます。

 

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続いてケストラル。このケストラルは2代目、初代は以前紹介した何とか復活に成功したケストラルです。非常に樹勢が強く、強靭なので育てやすいのですがやっぱりコガネムシの物理的被害には勝てません。特別好かれているという印象はないですが、少し注意が必要かも。

果実の特徴は非常に濃いブルーム、少し白く見えるほどでそれがまた綺麗。個人的にブルームの濃いブルーベリーが好きです。

あと、果実の大きさは意外に大きめ。花はかなり小さいのですが、それに反して果実は大粒がなるので食べごたえ十分、収量も多いのでおすすめです。問題は低温要求が短すぎるところかなぁ…。

 

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続いてコリンズ。ブルーレイと同じく非常にクラッシクな品種でビッグセブン笑の一つに数えられる品種です。いわゆる多くの人が想像するブルーベリーの味を備えた品種で、酸味と甘味と香りのバランスが取れた果実品質は未だに高い評価を得ています。

ただし、収穫時期と見極めと栽培が難しい。

クラシックな品種全般に言えることなのですが、熟す前は非常に酸味が強くまず早摘みには向きません。熟せば最高に美味しいので少しつまみつつ熟す期間をチェックするといいと思います。

もう一つの問題は栽培が難しいところ。典型的なハイブッシュなので、当然適地じゃない温暖な地域での自根栽培は非常に難しい。加えて加湿に敏感なので水捌けには注意が必要です。正直ブルーレイほど育てやすい品種ではないので、あえて手を出す必要はないと思います。育ててみたいとうい人も基本接ぎ木がおすすめ、挑戦者諸君は自根で頑張ってみるのもありかも?ちなみに、適地でも栽培は難しいらしい。

 

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4品種目はエチョータ。コイツも接ぎ木で今年5年生になる樹です。昨年はそうでもなかったのですが、今年は肥料を変えた結果凄まじき成長しています。太くて長いシュート大量発生チュウ。

果実の見た目はブルームが多めで大きさも十分。ハイブッシュでありながら暖地や土壌の適性も高く、非常に樹勢が強い育てやすい品種。接ぎ木はもちろん自根でも十分育つのでおすすめです。味の面も優秀で酸味と甘味のバランスが取れていて風味も良好、収量も多いので沢山食べたい人にもピッタリ。

開花時期といい、なんだかサザンっぽいハイブッシュです。

ただし、果実は柔らかめなので硬い実の好きな人はちょっと注意。

 

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最後はヌイに続くニュージランド3兄弟の1画、ピンぼけしてるプルです。

コイツはまぁなんというか…、風味が3兄弟の中で一番なのですがイマイチ地味な印象の拭えない品種です。というより、他の兄弟の特徴が強すぎて相対的に影が薄くなっているというか…。ヌイはチャンドラーに次ぐ大粒、レカはハイブッシュ最強の樹勢と強靭さを持っていたりと特徴的過ぎるので…。

ただ、風味の良さは3兄弟の中で一番というのは本当です。付け加えるなら甘みも一番。最初酸味系なのではすべて同じなのですが、プルの場合酸味が完全に甘みへと変化する感じなんですよね。レカやヌイは熟しても結構酸味が残るので好みが別れますが、プルは万人にオススメできる品種です。

加えて、レカほどではないとしてもハイブッシュの中では十分強靭です。実際、2年ほど風前の灯状態だった枯れかけのプルが今年いきなり復活しました。しかも、枯れかけている状態で発生し、切り離したサッカーまでもが大きく成長しています。全然強いです。

 

お題「わたしの宝物」