今こそブルーベリー

愛知県という温暖な地域で試行錯誤しつつブルーベリー栽培を楽しむ

収穫は終盤だけど実生はやっぱり面白い

10日ぶりに更新。

もうすぐ7月も終わりですね。
早すぎじゃね?

ブルーベリーも本当に終了間近。実がついているのはオーロラとノビリス、ティフブルー、アイラ、ホームベル、ブライトウェル、実生品種をいくつか残すのみ。

寂しい気もしますが、後半になるとちょっと飽きてきますよね。こればかりは沢山育てている上で避けられない道なので仕方がない。一部は冷凍して、あとは生で食べたりジャムにしたり、スイーツを作ってみたり色々楽しみました。

今後の管理は定期的な水やりと暑さ対策。今の所自分の住んでいる地域は猛暑と言われるほどの気温になっていませんが、来週から高温になるそうなので注意しないと行けないですね。

前置きはココまで!記事タイトルの件について。昨年からコガネムシにやられたり、水はけの問題でいくつか枯らしましたが、まだまだ実生は残っています。

中には大きく成長しているものもあって、少なくとも自分の栽培方法に限定すれば下手な標準品種より強く感じるほどです。樹形や葉の形、花、実、どれも千差万別で生命の神秘を感じずにはいられません。

例えばこれ

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AP10

AP10は多分紹介したことないかな?個人的にもそこまで注目していなかったんですけど、今年になって大きく成長しました。昨年までは一度コガネムシの洗礼を被ったこともあり調子が悪かったんですけどね。

 

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この通り。なかなか大きく成長してくれました。

特徴は2つ、樹形と果実の形です。枝は暴れず、デライトのような箒を上に向けたようなきれいな樹形をしています。横に垂れ下がっているのは試しに実をつけた枝が細かったからかな?こういった樹形は省スペースで栽培出来るので趣味栽培では嬉しい点ですね。まぁまだ若い樹なので今後どうなるかはわかりませんが…。

次は実の形。

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まだ小さな株なので果実も小さめですが、ちょっとおもしろい形してませんか?萼あ部分が大きく広がってクレイワーやアーリーブルーみたいになっています。以前紹介したブライトウェルの枝変わりもこんな形していましたが、こっちのほうが凹みが深いかな?

hotblueberry.hatenablog.jp

一応この挿し木も生きているので、機会があれば紹介します。

 

このように、依存の品種とは違う特徴を見て取れるのが実生の面白いところ。かなりの数を栽培する必要があるしスペースも必要、長い栽培時間や栽培途中で脱落する株もあるので手間がかかるのですが、それもまた楽しいでですね。

ただ、こういった品種は個人で楽しむ分には問題ありませんが、他人に譲渡する場合は慎重に。どれだけ有望な品種だとしても品種間の違いが微妙なブルーベリーの場合、品種の混乱に繋がる恐れがあります。実際、全国各地によくわからない品種が沢山出回っており、プロの農家さんですら由来不明のブルーベリーを栽培しているぐらいですから。(しかも唯一無二の特徴があったりするので始末が悪い)

どうしても譲渡したい場合、理解ある人限定にしたほうが良いかもしれません。

まぁ色々書きましたが、それでも実生栽培は楽しいのでブルーベリーを栽培している人は挑戦してみてください。色々気づくことがあって面白いですよ。そうえいば、種を採取する場合パテント品種以外にしてくださいね。契約違反になってしまうので。できればパテント品種から離れた場所の樹から採取するのが吉。

 

お題「わたしの癒やし」

 

 

復活の刻 今年の追肥について軽く書いてみた

今こそ復活の刻!お久しぶりに更新です。

ブラックベリーの収穫も最終盤、ブルーベリーも残すは一部のラビットアイとハイブッシュ(オーロラ)のみになり終りが見えてきました。

やっぱりこの時期が一番楽しくて、一番大変ですね。
数が多いので収穫の労力も馬鹿になりません。やっぱり数多く栽培している専業農家さんはハンパじゃない。

当然収穫以外にも水やりや追肥なんかもついて回ります。

今回軽く触れるのは今年の追肥について。

昨年はティーパックに入れて追肥しました。

hotblueberry.hatenablog.jp

 

この方法は袋に詰めるのは面倒ですが、施肥が簡単で強風で転倒しても肥料をもとに戻しやすく、土も汚れないなど利点がありました。しかし、どれだけ利点があっても明らかに虫を引き寄せているのでプラマイゼロどころかマイナス。

で、今年は元肥をセサミブルー、後の追肥をIB化成を使うことに。

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こんなの

ゆっくり肥料が効き、肥効は訳3ヶ月程度。ただこの時期は頻繁に水やりをするのでだいたい2ヶ月程度かな?

肥効がなくなっても白い塊が残るのは難点ですが、匂いもないし虫も寄りづらいのでブルベリー愛好家の間では有名な肥料ですよね。

実際、某有名な接ぎ木専門の苗木屋でもIB化成が使われているとかなんとか。

 自分も以前はIB化成だけで栽培していたこともあったのですが、有機肥料を与えた苗木が明らかに良い成長をしたので(その年の気候も影響したかもしれない)最近は小さい苗にのみしようしていました。

ですが、昨年から今年にかけてのコガネムシ被害がかなり増えたので、やっぱり有機肥料が影響しているんじゃないかと思い急遽IB化成に戻したわけです。

元肥もセサミブルー1本、ブレンドはやめました。

結果…ちょっと成長がよくないかな?まぁ昨年とは気候も違うし、根の詰まり具合も異なるので一概に言えないですけどね。

成長期間もまだ残されているので、最終的な報告はまたいつか。

 

 

気分転換に果樹栽培でもいかが?

お題「気分転換」

 

ブルーベリー以外の花も良いもんだ ブラックベリー編

今日はもう一回更新するぞ!

続いてはブラックベリーの花紹介。自分は5種類程度のブラックベリーを育てているのですが、今回は2品種の花紹介。

他の花は撮影するのを忘れてました!
既に果実になりかけている(なっている)のでまた来年!

 

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オセージ

我が家収穫量ランキングブラックベリー部門第二位、オセージです。兎に角花弁が大きくて綺麗、薄い絞りのようなピンクが良いですね。植え付けて1,2年はひ弱な感じでしたが、最近はかなり安定してきたように感じます。

果実の大きさはブラックベリーの中では普通ぐらいかな?まぁまぁの大粒で兎に角甘く酸味が少ないので生食向き。雨にも比較的強いので、収穫しやすいのが嬉しい。

流石は進化した品種というところ。

ただ、大関のサイトでは7月上旬程度から熟し始めるとあるのですが、既に収穫は始まっています。まぁこの地域の平均気温を考えるとまぁ…。

 

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プライムアークトラベラー

続いて一昨年の秋から育て始めた二期成り最新品種、プライムアークトラベラー。

花の形は…平均的なプライムアークシリーズの花って感じですかね。45やフリーダムよりは丸みと薄いピンクがかわいい。

昨年は成らせなかったので、今年が最初の収穫!ちなみに数粒だけ。既に熟してきているので、また写真はアップしますね。

一応今後の予定は、最初の収穫が終わり次第軽く剪定しつつ、もう一回り大きい鉢かコンテナへ植え替え予定。この場合秋の収穫は難しいかな?

 

今回は2品種のみ、色々と忙しくて撮影出来なかったのはちょっと残念ですね。来年は何とかしたいと思います。

そういえば、今年の大関カタログの請求しました。ここ数年ブルーベリーの新品種の音沙汰が無いので気になるところですね。ほんの僅かだけ期待しておきます。

 

 

 

ブルーベリー以外の花も良いもんだ 柑橘編

どうも、6月も半ばなのに未だに花の写真をアップしています。
しかも今回はブルーベリーと無関係、その他の果樹の花の紹介。

ちなみに柑橘類編です。

 

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レモン

NPポット60Lで育てている自根のレモン。既にポット中は根が回りきっていて、下部の排水口から地面に根が出ています。

そのためかここ数年元気ですね。

まぁ、そろそろ何とかしないと駄目ですが…。

ちなみに昨年は裏年だったため、今年はまぁまぁの収穫量が見込めそうです。

 

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タヒチライム

続いてライムです。こちらは庭に植えてあって、数年でクソでかくなりました…。

おそらく、一般的に想像されるライムはだいたいタヒチライムです。他にもメキシカンライム(キーライム)等がありますが、栽培環境の問題で日本で育てられているのはほとんどタヒチライムじゃないかと。

非常に育てやすく果実利用も様々ですが、問題は結実率が非常に低いところ。三倍体の宿命ですかね。

一応メキシカンライムも育てています。愛知県の知多半島はギリギリ栽培できる温度を保てるので。

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ゆず

続いて接ぎ木のゆずです。が、品種は不明…というより実生種の接ぎ木です。

こちらは貰い物で、知人が実生で育てていて成績が良かった樹を接ぎ木にしたもので、かなり丈夫です。花ゆずに近いですが、もう少し果実は大きいですかね。

本柚子ぐらいの大きさの花柚子、みたいな?

 

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八朔

続いて八朔。この八朔は亡くなった祖父が数十年前に植えたもので、今や巨木となっており剪定に苦労しています…。

八朔とは雑柑(ルーツ不明の柑橘類の総称)の一種で、昔から日本で親しまれている柑橘類です。一応原木は判明しているようですが、どのような経緯で生まれたのかはわからないとか。

兎に角、生命力が強くて美味しい果実が出来るよう品種改良された柑橘類とは一線を画すパワーを感じますね。あと、剪定をしないとバカみたいに大量の実をつけるので注意が必要です。

 

こう見比べてみると同じ柑橘類でも花の形は結構違いますね。まず蕾の色が違うし、花弁の数や形も異なります。雄しべである花柱の長さや柱頭の形、雌しべの色や長さも違って面白い。

実は比べてみたのは初めてで、ちょっと興味深いです。

 

 

 

 

花はまだ続くぞ!

時間をさほど置かず投稿。

ちなみに、まだ撮影済みの花の写真はあります。

 

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ミノウブルー

 

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レカ

 

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レガシー

 

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実生サザン

 

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品種不明ハイブッシュ

 

上記の品種不明のハイブッシュは本当にわからん。入手経路はネットでブルーベリーの苗木を購入したときについてきたおまけ。

少なくとも暑さや乾燥に強く、水切れしたり水過多でも耐えられるほど根は強靭。しかもコガネムシにも強いちょっと凄い品種。

果実は小さくて、味は酸味系で風味は濃い目。

 

サザン系ではなさそう。一応ハイブッシュにもこれぐらい丈夫な品種は存在しているけど、流石にここまで強靭じゃないし果実のサイズが違うような…。

考えられるのはただ特定出来ないだけで、一般的な品種。もしくは試験段階の品種を市場に流して適当な名前がつけられた品種。あとは苗木屋のオジリナルとか。

日本の果樹界隈は結構怪しい品種でも普通に売っているので厄介ですね。

 

 

更新とブルーベリー花 その。。。

時間ができたので更新。

既に収穫が始まっているので、急ぎ足で花紹介。
今回はコメントはなし!

ところで、何度目の花紹介だっけ??

 

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ヌイ

 

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パウダーブルー

 

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フェスティバル

 

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フクベリー

 

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ブライトブルー

 

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プル

 

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ホームベル

 

ここまで!せっかくハイブッシュ、サザンの収穫が始まったのにこの荒れ模様!

実が落果しないか心配だ…。

 

 

お題「ささやかな幸せ」

 

 

 

今年の花紹介とシャープブルーの今後

前置きなし!
とりあえず今回はこの4品種。

 

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シャープブルー

まずはタイトルにもある問題のシャープブルー。こいつは育てているサザンの中でも結構古株で、現在はリストラ候補の中に入っています。複数鉢あるというのも理由の一つですが、サザンの中でも古い部類に入る品種のため果実のサイズ感がイマイチで、収穫のタイミングも難しいところがネックになっています。完熟果は甘くて美味しいし(サザンの中でもトップクラス)ラビット並に強健で育てやすいし、良いところも沢山あるんですけどね。それならラビットでよくね?とか思ってしまったり…。そのため今後の扱いに悩んでいるわけです。処分するのは気が引けるし、知人に引き取ってもらったほうがいいかな。

 

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スター

一時は(今も?)世界中で育てられていた品種。オニールの子供なだけあって非常に高いポテンシャルをもつ品種なのですが、個人的にはオニールに対してそこまで優位性はないかなぁ?という印象。オニールよりカイガラムシがつかないし、早摘みでも美味しい安定した大粒をつけるのですが、何というか粘り強さ?というのが低い印象。オニールはスターと比べると樹勢はいまいちで土壌適応も低いですが、枯れそうなところから何故か復活する粘り強さがあるんですよね。その点スターは弱ったら普通に駄目になります。開花も熟成期もオニールとかぶっているので、これ以上は増やさない予定。

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デライト

ラビットアイの中でも好きな品種。中粒ですが非常にコクがあって甘く風味最高な果実を収穫出来る晩成の中でも優良な品種です。果実サイズも中粒と書きましたが、最初は大粒もあり平均すると中粒といった感じ。樹勢も強くて、非常に育てやすいですがちょっと結実率が悪いかな?あとコガネムシが大好きな品種です。デライトの大鉢ともう数品種同じ場所に並べておいてあっても、必ずこいつが狙われます。というか、毎年狙われてね?それも生き残るのはラビットアイ故か。

 

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ドレイパー

ドレイパーは比較的新しいハイブッシュ。正直なにか書き込むほどこいつの特性を知っているわけではないのですが、少なくとも昔のハイブッシュに比べ暖地適性はかなり高いですね。愛知県の真夏でも普通に耐えるし、サザン並…というより根の強さを考慮すると一部のサザンよりコッチのほうが上か?樹勢が強くて適応性も高い、しかも結実率が滅茶苦茶いい、サザンとラビットの間を繋ぐ新時代のハイブッシュ!問題は結実率が良いため花の芽欠きが重要なのと、暖地の適性が高いといってもノーザンには違いないので、西日は出来るだけ避けたいですね。

 

シャープブルーと同じような品種は他にも複数あります。趣味とはいえ、長い間栽培していると数も増えるし愛着も湧く。ただ、最初は美味しいブルーベリーを食べたくて、色々の品種を育てるところからはじめて、育て続けると優劣が見えてくる。そうなると、最初の目的通り美味しい果実を成らせる品種を選別するべきなんですが、愛着が出てくるとそれも難しい。

何かを育てるって、やっぱり難しいですね。

 

 

お題「わたしの宝物」